2025年現在、大流行しているSNSの1つに「TikTok」があります。趣味で投稿する人、お金を稼ぐために投稿する人、見る専門の人など様々なユーザーがいるのが特徴です。そんなTikTokを活用してこれから「ビジネスを行っていきたい」「広告出稿してサービスを広めたい」方はぜひ最後まで読んでみてください。

TikTokとTikTok広告の特徴

TikTokとは、短い動画でさまざまなコンテンツを楽しめる動画プラットホームです。
TikTokでは、どのような年代が多く利用しているか、視聴ユーザー層や広告の特徴を紹介しましょう。
①TikTokは幅広い年代が利用

TikTokは35億人以上(2023年時点)のユーザーがいるプラットホームサービスで、
幅広い年齢層に指示されています。
なかでも若者世代に高い人気があり、10代の約6割、20代の約4割がTikTokを利用しています。
また、30代・40代・50代もそれぞれの年代の約2割が TikTokを利用しており、若年層をメインとしつつも幅広い年代のユーザー層がいると言えます。
(参照:令和4年度情報通信メディアの利用時間と情報行動に関する調査報告書|総務省より )
参考: https://newsroom.tiktok.com/en-us/1-billion-people-on-tiktok
参考:総務省 令和5年 情報通信に関する現状報告の概要
参考:https://markezine.jp/article/detail/42577
②能動的に視聴するユーザーが多い

TikTokはスワイプをしながら自分の見たい動画を視聴していくプラットフォームです。
また、音楽を聴きながらの視聴ができないことに加え、ループ型のショート動画で次の動画に行くためにはスワイプする必要があるので、ながら見をしている人が少ないのも特徴です。
縦型でおすすめ欄をひたすらスワイプしていくというSNSのため、見るまでのハードルが低く、移動が時間などに気軽にTikTokを視聴しているユーザーが多いのも特徴です。
③広告に対する嫌悪感が少ない
TikTokでは、動画を視聴するときにスワイプをして、次の動画に移ります。その際に、動画の間に広告が入ってくるのですが、普段見ている動画と同じフォーマットで動画が流れてくるため、「気づいたら広告だった」ということも少なくありません。
また、YouTubeのように強制的に広告を視聴させる仕組みではないため、ユーザーからの広告嫌悪感は少ないと言えます。
逆を言えば、広告動画をいつでも飛ばすことができてしまうため、広告動画を作る際もより長く視聴されるための工夫が必要です。
TikTok広告の仕組み

引用:https://tiktok-for-business.co.jp/download/
TikTokの広告には、2種類のメニューがあります。予約型広告の「ブランド広告リザベーション」と、運用型広告の「オークション広告」です。それぞれの特徴について、以下で説明します。
ブランド広告リザベーション(予約型広告)
TikTokの広告2種類について、特徴を理解したところで、続いてはブランド広告リザベーションのメニューと費用について、ご説明します。まずは、以下の表で3つのフォーマットについてご覧ください。
フォーマット名 | 特徴 | 費用(相場) | おすすめシーン | 課金方式 |
TopView | TikTokを開いてすぐに広告表示させることでブランドインパクト | 最低出稿金額500万円~ | 短期間で認知度をアップさせたい場合 | インプレッション課金 |
Reach& Frequency | 複数クリエイティブが使用可能。事前にCPM予測などが可能。 | 配信量に応じた消化分の請求 | ターゲットのブランド認知度を高めたい場合 | インプレッション課金 |
Branded Mission(Branded Effect) | クリエイター参加型のプロモーションで高いエンゲージメント効果が期待できる | スタンダード903万円~メガ1806万円~ | 確実にエンゲージメントを狙いたい場合 | インプレッション課金 |
TopView

TopViewは、TikTokのなかで最もインパクトのある広告です。ブランド認知効果が高いため、短期間で認知度を増やしたいときにおすすめです。
特徴は以下の4つです。
・ユーザーがアプリを開いたとき最初に見る音声付の動画広告
・最低出稿金額(500万円)を満たしていれば追加のインプレッションは自由に購入可能
・ターゲティンが利用可能
・TikTok Pixelによって広告接触ユーザーのコンバージョン測定が可能
最低出稿金額が設定されていることから、TikTokへの広告出稿が初めての方は少しハードルが高いかもしれません。
Reach & Frequency

Reach & Frequencyは、リーチを目的とした広告で、希望リーチとフリークエンシーに最適化されてから、配信される特徴があります。
「おすすめフィード上で最初の広告枠(4番目)を指定するメニュー」か、「おすすめフィード上の4枠目以降にランダムに表示される広告メニュー」を選ぶことができます。
特徴は以下になります。
・おすすめのフィードで最初の広告枠(4番目)を指定できるのはこのTop Feedだけ
・事前にCPMの予測やオーディエンスサイズをシミュレーションして確認可能
・1つの広告セットに対して最大20のクリエイティブが設定可能
・配信の時間指定が可能。
Branded Mission(Branded Effect)

Branded Mission(Branded Effect)は、定められた条件をクリアしたクリエイターのみ参加できるクリエイターのリアルなコンテンツを活用した広告です。
参加条件を満たしたクリエイターが広告主からのミッションをクリアし動画が選ばれると、おすすめフィードへ広告としてブーストされ、現金付与などインセンティブを獲得することができます。
ブランドエフェクトを制作してのミッションもできるため、幅広く活用可能です。
特徴は以下になります。
・広告主とクリエイターが一緒になってコンテンツ作成可能
・信頼性の高いクリエイティブが入手可能
・コメントやいいねなど、エンゲージメントが期待できる
・ブランドエフェクトを制作してプロモーション可能
上記のような特徴がありますが、最低費用が903万円となっているため初めて広告を出稿するにはハードルが少し高くなっています。
より詳細に予約型広告について知りたい場合や貴社に最適な広告プランが知りたい場合などは、一度ワンエーカーの無料相談をご活用ください。
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オークション広告(運用型広告)

引用:https://tiktok-for-business.co.jp/download/
オークション広告は、TikTok Ads Manager上で配信の設定ができるオーソドックスな広告です。目的に合わせて以下のキャンペーンが設定できるため、目的は決まっていてより広告効果を高めたい方におすすめです。
ブランドキャンペーン目的

ブランドキャンペーン目的の中でも、上記の目標が設定できるため、自社の課題に合わせた広告出稿が可能です。
認知拡大ならリーチ目的、エンゲージメントやブランドのファン獲得なら、動画視聴数(6秒フォーカス視聴数)目的、アカウントのフォロワー獲得ならコミュニティインタラクションなど、マーケティングのフェーズによっても使い分けできます。
パフォーマンスキャンペーン目的

パフォーマンスキャンペーン目的では、より商品やサービスの購入に近いところを意識した広告出稿が可能です。
アプリやWEBサイトでのコンバージョンを目的に配信されるケースが多いです。
オークション広告(運用型広告)の課金形式
オークション広告には、課金対象が4つあります。それぞれの特徴と費用相場について、以下で説明します。
オークション広告では最低の日予算設定があるため「もっと少ない金額から広告出稿を行いたい!」という方はTikTokアカウントのプロモート機能を使って広告出稿を行うことをお勧めします。
クリック課金(CPC)
特徴 | ・広告がクリックされると料金が発生する ・コンバージョンが高くなりやすい ・広告が表示されただけでは、料金が発生しない |
費用相場 | 最低出稿金額:5,000円/日 |
おすすめのシーン | 外部サイトへの遷移などにおすすめ |
インプレッション課金(CPM)
特徴 | ・広告が1,000回表示されるごとに料金が発生する ・広告表示のみで課金が発生する ・クリック課金よりコンバージョン率が低い傾向 ・効果測定がしづらい傾向 |
費用相場 | 最低出稿金額:5,000円/日 |
おすすめのシーン | ブランディングや認知の獲得におすすめ |
最適化インプレッション課金(oCPM)
特徴 | ・基本的にはインプレッション課金と同様 ・TikTok広告の学習により、最適なユーザーに自動配信される ・広告設定に合わせてオークション広告の入札価格が調整される |
費用相場 | 最低出稿金額:5,000円/日 |
おすすめのシーン | CVを最大化するのにおすすめ |
入札戦略

引用:https://tiktok-for-business.co.jp/download/
TikTokの広告の入札戦略は2つあります。1つは短期間での成果を最大化するための最大配信です。設定された日予算を消化することを前提に、予算内で最大限成果を出す配信手法です。
もう一つは、成果単価です。設定された目標成果単価に近づくように調整されます。設定した日予算を消化するよりも優先して成果単価を重視するため、期間限定キャンペーンなどで広告予算を消化する場合不向きかもしれません。
このようにTikTok広告には様々な種類の広告手法があるため、気になる方は一度TikTokメディアガイドをご覧になるか、ワンエーカーの無料相談にてお問い合わせください。
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TikTok広告の費用を抑えるコツ5選

TikTok広告の費用を抑えるには、4つのコツを実践する必要があります。
①配信前に広告の目的・ターゲット・予算を明確にする
TikTok広告は、上で解説したように様々な配信目的があることに加え、ユーザーの興味や関心などに基づいてターゲティングができるのが特徴です。
そのため、広告の目的とターゲットを明確にすることができれば、より効率よく広告出稿を行うことができます。
広告を見る可能性が高いユーザーに的を絞ることで、無駄な広告を打たなくて済むため、広告費用の節約が可能です。
配信前に広告の目的・ターゲット・予算を明確にして効率よくTikTok広告を活用しましょう。
②複数クリエイティブを同時に配信
TikTok広告は、複数のクリエイティブを同時に配信することで、クリエイティブごとに最適化され費用を抑えられます。
広告の効果はクリエイティブに依存する可能性が高いため、適切な広告設定を行なってもクリエイティブが悪いと効果が出ないこともあります。
TikTokで広告を出稿するなら、最低でもクリエイティブは3本以上用意して始めましょう。
③広告代理店に依頼する
広告クリエイティブを複数発注する場合には、広告代理店に依頼をすると人件費などコスト削減につながる可能性があります。代理店は、クリエイティブの制作から広告出稿までまとめて受けているケースがあるため、コストカットにつながります。
また、TikTok広告の運用に不安がある、リソースがない、複数の広告を一元化したい場合には、代理店を有効活用できます。
代理店には、TikTok広告に特化した業者もあるため、予算や目的を明確にして業者を選びましょう。
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④広告で効果の良いクリエイティブの特徴を抑える
TikTok広告の運用で大切なのは、定期的に効果測定をすることです。複数の広告クリエイティブを同時に出稿することで、広告で効果の良いクリエイティブの特徴を知り、明確にする必要があります。
広告の目的に合った指標を出し、データを分析すると、課題や改善点などを見つけられるのです。
効果測定と改善を繰り返すと、費用対効果の高い広告運用が実現できます。
TikTok広告を出稿する時の注意点

TikTok広告を出稿する際は、以下4つの注意点があります。広告のキャンセルや途中変更ができないことや、審査や楽曲の利用について説明します。
①広告のキャンセルはできない
予約型のTikTok広告を申し込むと、キャンセルができないので注意が必要です。
予約型の広告に関しては、先着順で出稿が割り当てられる仕組みのため、一度でも申し込みをしたら絶対にキャンセルはできません。そのため、申し込み後に何かしらの問題が見つかっても、そのまま広告費用が発生します。
オークション広告の場合、途中で配信停止はできますが、広告代理店の対応時間や実際に広告停止するまでのタイムラグがあったりするので、注意しましょう。
②広告の途中変更はできない
予約型の広告で一度でも配信を始めてしまうと、広告設定やクリエイティブを途中変更することができません。動画内に何かしらのミスがあっても、修正や変更ができないので注意が必要です。
配信する前に、広告の設定やクリエイティブについては十分注意して確認を行いましょう。
③クリエイティブには審査がある

TikTok広告を出稿するには、クリエイティブの審査に通過しなければなりません。ここで通過できないと、出稿ができないので事前に審査内容や基準を確認しましょう。
また、TikTok広告では利用を禁止しているジャンルがあります。動画内容に問題がなくても、禁止ジャンルを扱っていれば審査に落ちる可能性が高いため、注意が必要です。
禁止ジャンルに該当するかしないかは、以下で確認してください。
●禁止ジャンル一覧
・先物、外国為替、P2P関連商品の宣伝
・処方薬、オンライン薬局、医療機器の宣伝
・海外の不動産取引の宣伝
・海外機関が提供するクレジットカードのキャッシュアウトサービスと金融サービスの宣伝
・避妊用具または避妊薬の宣伝
・ホストバー、クラブ、メイド喫茶など風俗の宣伝
・給与前払いサービスの宣伝
・国内美容整形における乳房増強、性器治療、ホルモン療法の宣伝
・キャッシュ可能ゲーム、ゲーム内の有料ガチャ、リアルマネートレードの宣伝
・基準を満たしていない出会い系ビデオチャットサービスの宣伝
・公共のギャンブル、パチンコ店、パチンコ機の宣伝
・生きている動物の販売、養子縁組の宣伝
・根拠のない出所や情報に基づいた商品やサービスの宣伝
・政党な根拠がないのに少ないリスクや努力、スキル、時間で高いリターンや成功を得られる印象を与える宣伝
詳しくは、TikTok広告ポリシーをご確認ください。
禁止ジャンルの広告を出さないように気をつけましょう。
④既存の楽曲を利用できない

TikTok広告では、商用利用可能な音源しか使用できません。オーガニック投稿では、TikTokが一般社団法人JASRAC(日本音楽著作権協会)と提携しているため、TikTokが提供する公式音源は、無料で利用が可能です。
しかし、広告出稿を行う際は、商用利用可能なフリーBGMのみ使用可能なことを念頭に置いておきましょう。
⑤映り込みしないようにプライバシーに配慮をする
広告に知らない人や、撮影のOKをもらっていない人が映り込んでいないか、確認をしなければなりません。もし撮影がダメな人が映り込んでいた場合でも、一度ネット上に配信されてしまうと、完全に消すことはできません。
そのため、他人に迷惑がかかるような映り込みに注意をして、プライバシーに配慮をする必要があります。
⑥広告のポリシーに違反しない
TikTok広告には、ポリシーがあります。必ず広告ポリシーを守って配信するようにしましょう。
TikTok広告の主なポリシーは以下になります。
・サイトの内容が広告と相違ないこと
・サイトにリンクが貼られていること
・違法コンテンツ、性的コンテンツでないこと
・広告に鮮明な音声が含まれていること
・動画広告の時間は5秒以上60秒以内であること
詳しくはこちらのTikTok広告ポリシーをご確認ください。
まとめ
今回は、TikTok広告の種類・課金形態について解説しました。TikTok広告には様々なメニューがあり、目的に応じた広告出稿ができます。
上記でまとめた内容は、TikTok広告の全体像にすぎず、まだまだ詳細はありますので、TikTok広告を検討している方は一度ワンエーカーの無料相談からご連絡ください。
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