TikTokは、中毒性の高いSNSであり、気軽に好きなときに視聴できるため、つい見てしまう人も多いでしょう。
ただ、TikTokには危険性があるという噂を聞いて、不安になったことはありませんか?
そこで今回は、TikTokは危険性があると言われる理由や、その真実について解説します。

TIkTokは見るだけでも危険性がある?

結論から言うと、TikTokを見るだけならば、危険性はほぼありません。
TikTokは、不特定多数の人が動画を投稿、視聴できるコンテンツであり、知らない人と知らないうちに接している場所でもあります。
そのため、他人の投稿にコメントをする、自分で投稿をするなどの行為で、危険性が高まる可能性はあります。
そのため、ネットリテラシーをきちんと身につけておく必要があり、正しい知識でTikTokを利用することが重要です。
TikTokは危険性があると言われている9つの理由

TikTokはなぜ危険性があるの言われているのでしょうか。ここでは、9つの理由について解説します。
①個人情報の流出リスク

TikTokは、世界中の人が利用しているコンテンツのため、自分のコメントや投稿動画から「個人情報」が流出するリスクがあります。
たとえば、動画に映り込んだ部屋の間取りから、家を特定されることもあります。
他にも、郵便物や宅配物に貼ってある住所、窓から見える景色なども、特定の要素になるため注意が必要です。
動画投稿以外にも、TikTok上で知り合ったユーザー同士で直接交流をすると、個人情報が流出するリスクが増します。
DMで電話番号や住所、本名などを聞かれてしまい、答えてしまうなどの事例があります。
②誹謗中傷を受ける可能性がある

TikTokの動画につくコメントには、様々な意見があります。
好意的な意見もあれば、誹謗中傷、アンチコメントなどをする人もいるでしょう。そのコメントに巻き込まれる危険性があります。
誹謗中傷に関しては、コメントした本人に悪意がない場合もあります。とはいえ、コメントをもらった方は、傷つく内容を受け取ったことに間違いはありません。
また、コメント欄でユーザー同士が喧嘩をする場合もあります。投稿者は何もしていないのに、コメント欄でユーザー同士が誹謗中傷をし合っている状況です。
このようなコメントが増えると、嫌な思いをする人も増えてしまいます。
③ユーザーとのトラブルのリスク

TikTokでは、投稿した本人が自分の動画にコメントをすることができます。動画にアンチコメントがきたとき、投稿者が返信をするケースがあります。
すると、投稿者と視聴者の間でトラブルに発展する可能性があるため、危険性があると言われているのです。
また、視聴者として気になった動画にコメントをしたとき、ほかのユーザーがアンチコメントをつけてくることもあります。
投稿者とは関係のないところで、意見の食い違いによってトラブルが起きる可能性を秘めています。
④中国発祥のアプリだから

トランプ大統領が、アメリカでTikTokの使用を禁止すると発表をして、世間を騒がせたことがあります。
その理由として、TikTokは中国製のアプリであり、要請があればユーザーデータを中国当局と共有できると言われているからです。
つまり、中国当局にユーザーデータが流れる可能性があるため、TikTokは危険だと判断されたようです。
アメリカだけでなく、カナダ、ニュージーランド、ベルギー、イギリス、デンマーク、台湾、インドでもTikTokの利用が制限されています。中でもインドは、TikTok以外の中国アプリの使用も禁止している状態です。
⑤動画が無断転載・悪用される可能性がある

TikTokに動画を投稿すると、無断転載される可能性があります。そのため、著作権や肖像権、プライバシーを侵害されるなどのリスクが懸念されています。
無断転載された動画は、TikTokや他のSNS上にアップされることがあるため、危険性があると考えられているのです。
インターネット上にアップされた動画は、誰か1人でも保存をしていれば、一生消えることはありません。どこでどう使われているか、見張ることができないため最悪の場合、犯罪に巻き込まれる可能性もあります。
⑥DMを悪用する人がいる

TikTokでは、ユーザー同士が連絡を取るためのDM機能があります。しかし、世界で35億ダウンロードされているTikTokでは、DMを悪用する人も少なくありません。
例えば、詐欺や出会い目的で不適切なDMを送ってくるユーザーがいます。
詐欺にも種類があり、求人、フィッシング、マネーミュール、ローン、モバイルゲームなどがあります。このようなDMの悪用により被害を受ける可能性があり、危険性があると言われているのです。
⑦投稿動画が炎上する可能性がある

TikTokに動画を投稿した場合、誰もが称賛してくれるものばかりではありません。中には、炎上してしまう動画もあります。
確認をしたうえで投稿をしても、思わぬところに火種があり、炎上する可能性はゼロではないのです。
もし動画が炎上した場合、コメント欄も荒れてしまうため相当な覚悟をもって投稿する必要があります。
具体的には、他人や友人などに嫌な思いをさせる動画、他人の個人情報を後悔する動画などは、炎上する傾向にあるため注意が必要です。
⑧TikTokの運営にユーザーのデータが届く

危険性が高いと言われる所以には、登録者のデータが運営側に届くシステムになっているからです。ユーザーに合ったコンテンツやおすすめ広告配信を行うために、これらの情報が利用されます。
データの管理を運営側が怠った場合、ユーザーのプライバシーが侵害されたり、個人情報が流出する可能性もあります。
⑨中毒性が高い

TikTokは、興味や関心のあるコンテンツをおすすめで表示してくれるため、知らぬまに1時間以上視聴していたという人も少なくありません。なんとなくスマホを持ち、TikTokを開いたら、ずっと見ていたなんてこともあり、中毒性が高いと言われています。
長い時間スマホを見ているだけでも、ブルーライトの影響を受けたり、時間を無駄にすることがあるため、危険性の要因の1つとされています。
【視聴者】TikTokを安全に視聴するための設定と方法
TikTokを安全に視聴するには、以下4つの設定を行うことをおすすめします。
簡単な手順も解説しますので、一緒に設定してみてください。
1. アカウントを非公開にする
TikTokを視聴する際には、アカウントを非公開にすると良いでしょう。
この設定をオンにすれば、自分が承認したユーザーのみが、フォローや動画視聴をできるようになります。
また、他のユーザーが自分の動画をダウンロードできなくなる、デュエットやリミックスができなくなるので、より安心して視聴が可能です。

■アカウントを非公開にする設定方法
・「プロフィール」欄の右上にある三本線マークをタップ
・「設定とプライバシー」を選択
・「プライバシー」をタップ
・「非公開アカウント」をオンにする
2. アカウントのセキュリティを強化する
より安全にTikTokを楽しむには、アカウントのセキュリティを強化する設定も必要です。
乗っ取りが起きると、個人情報などが盗まれるため、それを防ぐ必要があります。
まず、パスワードは定期的に変更をすると安全性が保たれるため、以下の手順で変更をしましょう。

■パスワード変更方法
・「プロフィール」欄の右上にある三本線マークをタップ
・「設定とプライバシー」を選択
・「アカウント」をタップ
・「パスワード」をタップ
続いて、アカウントにログインする際に二段階認証が必要となり、アカウントの安全性が保護されているため、デバイスの管理をおこないましょう。
アプリ内にある「あなたのデバイス」では、ログインしたすべてのデバイスごとに、日付と時間、場所が表示されます。
ここを確認して、不審なデバイスがあれば削除をして安全性を確保しましょう。

■不審なデバイス削除の方法
・「プロフィール」欄の右上にある三本線マークをタップ
・「設定とプライバシー」を選択
・「セキュリティとアクセス許可」をタップ
・「あなたのデバイス」をタップ
・表示された不審なデバイスを選択
・「削除」をタップ
3. ペアレンタルコントロール機能を使用する
未成年がTikTokを視聴する場合には、ペアレンタルコントロール機能を設定しましょう。
ペアレンタルコントロールを設定すると、TikTokの使用時間、動画コンテンツのフィルタリング、DM受信の制限などが可能です。
子どもが閲覧できるコンテンツや、時間などを管理することで、危険性を減らすことができます。
■保護者のTikTokアカウントからの設定方法
・保護者のスマホからTikTokアプリを起動
・「設定とプライバシー」を開く
・「ペアレンタルコントロール」をタップ
・「保護者」を選択してQRコードを生成
ここから、未成年者(子ども)のスマホで操作します。
◼︎子供のTikTokアカウントからの設定方法
・未成年者のアカウントから「設定とプライバシー」を開く
・「QRコード」を選択しカメラの画面が出たらQRコードを読み込む
・「アカウントをリンクしますか?」と表示される
・画面下部にある「アカウントをリンク」をタップ
4. DMやコメントを無闇に送らない
TikTokを安全に利用するには、DMやコメントを使わないようにすることが重要です。
DMはコミュニケーションツールにもなりますが、悪質ユーザーからのメッセージや、スパム、詐欺などがあります。
コメントも無闇に送ると、他ユーザーから絡まれたりアンチコメントをされる可能性もあります。
DMやコメントを使用しなければ、トラブルの元がなくなるため、安全に利用できるでしょう。
【投稿者】TikTokの投稿の際に危険性を減らすために気を付けること

TikTokに投稿する人の安全を守るためには、以下3つに注意してください。
1. 顔出しをしない
顔出し動画は、今後一生ネット上に自分の顔が残り続けることが理解でき、覚悟がある人がすることをお勧めします。
特にTikTokでは、あまり警戒心を持たず、気軽に顔出しをする人が多い傾向にあります。
しかし、誰でも簡単に顔出しができる一方で、世界中の誰でも気軽にその顔を見ることができます。
顔出しをすると、いつどこで日本中、世界中に顔が広まるかわかりません。そのとき、自分の安全を守れるのかどうか考えてみましょう。
顔が出ていなければ、誰にバレることもなく穏やかに生活することができます。
2. 個人情報がわかるものを動画に映さない
TikTokは、スマホがあれば簡単に撮影ができて、すぐに投稿が可能です。気軽に便利に使える一方で、確認不足による個人情報の漏洩も問題視されています。
自宅で撮影をしたときは、間取りや窓からの風景、個人を特定する書類や配達物などが映り込むと、すぐ特定されてしまうので注意しましょう。
また、自宅の周りの風景が映り、どこに住んでいるのかバレることもあります。
アカウント名を本名にすることも危険なので、やめた方が良いでしょう。簡単に登録を済ませるために、本名や生年月日をアカウント名にする人もいますが、大変危険です。
個人情報が漏洩しなければ、自分の身に危険が迫るリスクも回避できます。
3. コメントオフ、ダウンロード機能の制限
動画を投稿してコメントを貰えると、嬉しい気持ちになりますが、すべてが友好的なコメントではありません。
中には、ネガティブなコメントをする人もいます。自分は大丈夫だと思っていても、実際にコメントをもらうと心が傷つく人は多いです。
そんなときは、コメントできる範囲を制限しましょう。自分が承認したユーザーだけがコメントできるようになります。
また、動画が不本意に拡散されるのを防ぐために、ダウンロードできるユーザーを制限すると良いでしょう。
自分が意図していないところで、勝手に動画が拡散されると、危険性が高まります。自分の心を健やかに保つためには、コメントオフやダウンロードの制限が必要です。
TikTokの危険性に関するよくある質問

TikTokの危険性について、日本で使っていてもダメなのか、Liteでも危ないのかという質問がよく聞かれます。
この2つについて、以下で詳しく説明します。
1. TikTokは日本でも危険性がある?
TikTokの使い方によっては、日本でも危険性はあります。先ほども述べたように、投稿者の動画に何が映っているかによって、危険度が変わってくるのです。
たとえば、動画に映る背景や風景から投稿者の家がバレる、撮影地が特定されるなどの危険性があります。
そのため、日本にいるからといって必ずしも安全ではなく、個人情報の扱いには十分に注意を払う必要があるでしょう。
2. TikTok Liteも危険性があるの?
TikTok Liteも、視聴だけであればほぼ危険性はありません。ただし、動画投稿をする場合には、住所や撮影地の特定、ネットストーカーに狙われるなどの危険性もあります。
そのため、Liteだからといって投稿をする際には、通常のTikTokと同じように注意を払って撮影、投稿をするようにしましょう。
まとめ
今回は、TikTokの危険性について解説しました。
TikTokは視聴するだけならば、ほぼ危険性はないと判断できます。しかし、動画を投稿する場合には、危険性があるため様々なことに注意をしながら、アップする必要があります。
また、安全に視聴するにはアカウントの非公開やセキュリティの強化などが効果的です。投稿する場合は、顔出しをせず個人情報が映らないように気をつけましょう。
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