近年のTikTokの大ブームにより、アカウントの乗っ取り被害が増えています。
動画を無断利用する、個人情報の漏洩などの被害です。
本記事では、自分のアカウントが乗っ取られているか確認をする方法を解説します。

TikTokアカウントの乗っ取りを確認する4つの方法

TikTokアカウントが乗っ取られているかどうかは、以下4つのポイントを確認してみてください。
①パスワード、電話番号が変えられている

アカウントの乗っ取りを確認する方法の1つ目は、パスワードや電話番号を確認することです。
パスワードや電話番号が変えられている場合は、アカウントが乗っ取られている可能性が考えられます。
いつも使っているパスワードでログインができない場合は、自分で変更していない限り、第三者が乗っ取っている可能性があるでしょう。
TikTokアカウントのパスワードは、日ごろからチェックをしておくことが重要です。
②ユーザー名が変えられている

アカウントの乗っ取りを確認する方法の2つ目は、ユーザー名を確認することです。
変更した覚えがないのに、ユーザー名が変わっている場合は、アカウントが乗っ取られている可能性があります。
ユーザー名は、毎日簡単にチェックができるため、パスワードと同様に日ごろからチェックをしましょう。
③勝手に動画が投稿、削除されている
アカウントの乗っ取りを確認する方法の3つ目は、投稿を確認することです。
知らない動画が投稿されている、以前投稿した動画が削除されている場合には、アカウントが乗っ取られている可能性があります。
動画の確認は、たくさん投稿をしていると、知らない動画があったり削除されていても、気付かないことがあるため、特に注意が必要です。
④勝手にコメントやDMに返信されている

アカウントの乗っ取りを確認する方法の4つ目は、コメントやDMを確認することです。
見た覚えのない動画にコメントをしている、DMの送信や返信などやり取りが行われている場合も、乗っ取りの可能性があります。
普段からDMをあまり見ない人や、溜まりがちな人は、気付きにくいため意識してチェックをしましょう。
TikTokアカウントの乗っ取りによる5つのリスク

TikTokのアカウントが乗っ取りをされてしまうと、どんな被害があるのでしょうか。
実際に、TikTokアカウントが乗っ取られた場合に起こりうるリスクを5つ紹介します。
①アカウント情報・個人情報が流出
アカウントの乗っ取りされた際のリスク1つ目は、アカウント情報・個人情報が流出することです。
TikTokは、アカウント開設の際にメールアドレスや電話番号、その他のSNSを使って登録をします。そのため、アカウント情報や個人情報が漏洩するリスクがあります。
もし個人情報を悪用された場合、迷惑メールや電話などがくるようになるため、個人情報が流出しないように、乗っ取りの対策をしなければなりません。
②動画、アカウントが勝手に削除される

アカウントの乗っ取りされた際のリスク2つ目は、動画、アカウントが勝手に削除されることです。
TikTokアカウントにログインさえできれば、本人でなくとも動画の削除、編集などができるため、勝手に自分が投稿した動画や、アカウントが削除される可能性も十分にあります。
また、インフルエンサーやTikTokで収入を得て生活をしている人は、アカウントを削除されると生計が成り立たなくなるでしょう。
これまで積み上げてきたものが、一気に崩れ去ってしまうのです。そうならないように、少しでもおかしいと思うことがあれば、乗っ取りを疑って確認をするようにしましょう。
③勝手に投稿をされる・非公開動画を公開される
アカウントの乗っ取りされた際のリスク3つ目は、勝手に投稿される・非公開動画を公開されることです。
勝手に身に覚えのない動画を投稿されたり、非公開動画を公開されてしまうと、フォロワーや視聴者からの信用を失う可能性があります。
特に非公開動画は、プライベートの動画だけでなく、解禁前の秘密情報、企業案件など、ビジネスが関わる場合もあるため、注意しましょう。
④勝手にコメントやDMをされる
アカウントの乗っ取りされた際のリスク4つ目は、勝手にコメントやDMをされることです。
たとえば、不適切な内容のコメントや、誹謗中傷をDMで送るなどの迷惑行為により、本当のアカウントの持ち主の評価や信用度が下がるリスクがあるでしょう。
さらに、コミュニティガイドラインに違反をすれば、アカウントが停止されることもあります。
⑤犯罪や詐欺に利用される
アカウントの乗っ取りされた際のリスク5つ目は、犯罪や詐欺に利用されることです。
乗っ取ったアカウントを使えば、本当の持ち主に罪をかぶせることができるため、犯罪や詐欺に利用されやすいです。
フィッシング詐欺などの、悪質で巧妙な詐欺が横行しているため、実際に被害を受ける人も増えています。
乗っ取られた本人だけでなく、他のユーザーも被害を受ける可能性があり、多くの人がトラブルに巻き込まれることになるでしょう。
TikTokアカウントの乗っ取りへの5つの対処法

実際にTikTokのアカウントが乗っ取りされてしまったら、どのような対応を取れば良いのでしょうか。
TikTokアカウントを乗っ取られたときに取る、正しい対処法についてご説明します。
①パスワードを変更する

アカウントの乗っ取りをされた際にとるべき行動の1つ目は、パスワードを変更することです。
アカウントが乗っ取られたとわかったら、まずはパスワードを変更してください。
パスワードが変われば、乗っ取り犯がアクセスできないようになります。簡単にすぐできる対処法のため、最初に必ずパスワードの変更をしましょう。
また、これまで使っていたパスワードでログインができる場合には、すぐにパスワードを変更してください。パスワードの変更方法は、以下になります。
■TikTokのパスワード変更方法
①マイページの「設定とプライバシー」をタップ
②「アカウント」をタップ
③「パスワード」をタップ
④新しいパスワードを設定する
②TikTokの運営に通報する
アカウントの乗っ取りをされた際にとるべき行動の2つ目は、TikTokの運営の通報することです。
乗っ取りを確認した場合には、すぐにTikTokの運営に通報をしましょう。
乗っ取られたことを伝えれば、運営が対応をしてくれます。TikTokアプリの中には「問題を報告」という項目があるため、そちらからメッセージを送ります。
運営に通報をすれば、アカウントが手元に戻る可能性もあります。慌てずに、正しい情報を伝えて対処をしましょう。
③身に覚えのないデバイスを消す

アカウントの乗っ取りをされた際にとるべき行動の3つ目は、身に覚えのないデバイスを消すことです。
身に覚えのないデバイスは、すぐに削除をしましょう。不審なデバイスからのログインは、アカウントが乗っ取られている証拠にもなります。TikTokアプリでは、どのデバイスからログインしたか、わかるように設定が可能です。
以下の方法で設定をしましょう。
■TikTokにログインしているデバイスを削除する方法
①マイページの「設定とプライバシー」をタップ
②「セキュリティとアクセス許可」をタップ
③「あなたのデバイス」をタップ
④身に覚えのないデバイスを削除する
④他のSNSで乗っ取られたことを報告する
アカウントの乗っ取りをされた際にとるべき行動の4つ目は、他のSNSで乗っ取られたことを報告することです。
TikTokアカウントを乗っ取られたときは、他のSNSを使って被害の報告を行いましょう。そうすることで、フォロワー、知り合いなどに「そのアカウントは乗っ取られている」と知らせることができるからです。
特に、InstagramのストーリーズやFacebookなどが、多くの人の目に触れやすくおすすめです。
他のSNSで報告できるように、TikTok以外のSNSでもセキュリティ対策を万全にしておくと良いでしょう。
⑤アカウントを作り直す
アカウントの乗っ取りをされた際にとるべき行動の5つ目は、アカウントを作り直すことです。
TikTokアカウントが乗っ取られた場合は、そのアカウントを諦めて、新しく作り直す選択肢もあります。新しいアカウントを作成すれば、自分で管理ができるため、心機一転運用をスタートできます。
ただし、乗っ取られたアカウントにいたフォロワーや、投稿動画などを再び集めることはかなり大変なので、最終手段として捉えましょう。
TikTokの乗っ取りを事前に防ぐ6つの方法
最後に、TikTokアカウントの乗っ取りを事前に防ぐ方法を紹介します。
基本的にはセキュリティを強化するしか策はありませんが、小さな対策の積み重ねで自分のアカウントを守りましょう。
①2段階認証を設定する

アカウントの乗っ取りを事前に防ぐ方法の1つ目は、2段階認証を設定することです。
TikTokアカウントは、必ず2段階認証を設定しておきましょう。
2段階認証とは、アカウントにログインするときに、他のSNSまたはメールアドレスに届く2つ目のパスワードを入力して、認証する方法です。
通常のパスワードは、自分で設定をした数字や英字などですが、2段階認証のパスワードは「1回限り」しか使えないランダムなものであり、安全性が高いのでおすすめです。
設定方法は以下を参考にしてください。
■TikTokの2段階認証の設定方法
①マイページの「セキュリティとアクセス許可」をタップ
②「2段階認証」を選択
③電話番号とメールアドレスを選択
②定期的にパスワードを変更する
アカウントの乗っ取りを事前に防ぐ方法の2つ目は、定期的にパスワードを変更することです。
長く同じパスワードを使っていると個人情報が漏洩しやすくなるため、アカウントの乗っ取りを防ぐには、定期的なパスワードの変更が有効です。
TikTokの場合は、30日に1回の頻度でパスワードの変更をおすすめしています。
パスワードの変更は、少々面倒に感じる人もいるでしょう。しかし、安全性はぐっと上がり、未然に乗っ取りを防ぐ有効な方法となります。
パスワードには、誕生日、電話番号、連続した同じ数字は避けて、推測されにくい数字、英字、記号を羅列して作成しましょう。
③他のSNSと連携させない
アカウントの乗っ取りを事前に防ぐ方法の3つ目は、他のSNSと連携させないことです。
TikTok以外のSNSと連携をさせないことで、未然に乗っ取りを防ぐことが可能です。
というのも、連携先のSNSが乗っ取られた場合、そこからTikTokアカウントも乗っ取られる危険性があります。
他のSNSと連携をすると、ログインが簡単になり情報の共有もできるため、便利に使える面もあります。しかし、セキュリティで考えるとリスクがあるため、必要不可欠なもの以外は、連携を避けた方が良いでしょう。
④メールアドレスと電話番号をリンクする

アカウントの乗っ取りを事前に防ぐ方法の4つ目は、メールアドレスと電話番号をリンクすることです。
TikTokでは、メールアドレスと電話番号の両方をアカウントに登録しておくと、どちらかが使えなくなってももう一方でログインできます。
どちらか一方だけしか登録していないと、万が一その情報を失った場合、アカウントにアクセスできなくなるリスクが高くなるので注意しましょう。
この設定をすると、どちらかが乗っ取られた場合でも、すぐパスワードを変更できるため安心です。マイページから簡単に設定ができるので、乗っ取り防止のために以下を参考にして、操作してみましょう。
■メールアドレスと電話番号をリンクさせる方法
①マイページから「設定とプライバシー」をタップ
②「アカウント」をタップ
③「アカウント情報」をタップ
④電話番号とメールアドレスが両方登録されている状態にする
⑤他のサイトで使っているパスワードを使いまわさない
アカウントの乗っ取りを事前に防ぐ方法の5つ目は、他のサイトで使っているパスワードを使いまわさないことです。
他のところでパスワードが漏洩した場合、TikTokにも侵入されて悪用されるリスクがあります。
⑥第三者に認証コードを渡さない
アカウントの乗っ取りを事前に防ぐ方法の6つ目は、第三者に認証コードを渡さないことです。
関係者以外に情報が洩れる、アカウントが乗っ取られるなどの危険性があるため、自分以外の人間に認証コードを渡さないようにしましょう。
1つのアカウントを複数人で管理するインフルエンサーなどが、2段階認証コードを第三者に渡してしまい、乗っ取られたケースもあります。
複数人で管理するときは、責任者だけが認証コードを管理するように決めると良いでしょう。
また、2段階認証のコードを使って乗っ取られたアカウントは、運営以外が復活させることはできません。
まとめ
今回はTikTokアカウントを乗っ取られると、どうなるのか、リスクや対処法を解説しました。
まずは、アカウントが乗っ取られているかを確認するため、パスワードや電話番号が変わっている、ユーザー名が変わっている、動画が勝手に投稿・削除されている、コメントやDMが送られているなど、不審な点を見つけましょう。
もし乗っ取りが確定したら、パスワードの変更や運営に通報するなど、正しい対処をしてください。事前に乗っ取りを防ぐための方法も実践し、自分のTikTokアカウントを守りましょう。

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