【ショートドラマ制作徹底解説】作品、PRも|事例・予算・流れまで

ショートドラマ
ショートドラマ

近年、ショートドラマは企業プロモーションやオリジナルIPの開発手法として急速に普及しています。

TikTokやYouTube Shortsを活用したPR型(広告型)のショートドラマは、従来のCMに比べてユーザーの共感を生みやすく、SNS時代に最適化されたマーケティング手法として注目されています。

一方で、BUMPやFANY:Dなどでの長編シリーズ型(作品型)のショートドラマプラットフォームも増え、ドラマ形式でファンを獲得する新たなコンテンツ戦略が生まれています。

本記事では、ショートドラマの制作を検討している企業様向けに、PR型と作品型の違い、制作事例、制作プロセス、予算感などを詳しく解説していきます。


株式会社One Acreでは、ショートドラマ専門子会社の株式会社One Acre Short Dramaにてクライアント/プラットフォーム向けのショートドラマ作品の受託制作を行なっております

オリジナルタイトルや広告ショートドラマなどを2021年から手がけているからこそ脚本、キャスティング、撮影、編集まで一気通貫、オールインクルーシブで対応させていただきます。


1. ショートドラマとは?PR型 vs 作品型の違い

ショートドラマの基本概念

ショートドラマとは、1話数十秒~数分の短編動画ながら、ストーリー性を重視した縦型の映像作品です

従来のテレビドラマや映画とは異なり、

✔︎視聴者の短い視聴時間

✔︎縦型のフォーマット

に最適化されているため、特にSNSやスマートフォン視聴向けに急成長しています。

ショートドラマは、大きく「PR型(広告型)」と「作品型(シリーズ型)」の2種類に分かれます。

PR型(広告型)ショートドラマとは?

PR型ショートドラマは、企業のブランディングや商品PRを目的として制作される短編ドラマです。従来の広告とは異なり、物語を通じてブランドメッセージを伝えることで、ユーザーの共感を生み出しやすくなります。

  • 活用シーン:商品プロモーション、ブランディング、採用動画、サービス紹介
  • 配信媒体:TikTok、Instagram Reels、YouTube Shorts、Twitter
  • 特徴
    • ストーリー性を活かしたプロモーション
    • 自然に商品やブランドを訴求
    • SNSでの拡散力を高める演出

📌 ワンエーカー社事例:「株式会社バイオフィリア× PRショートドラマ」

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作品型(シリーズ型)ショートドラマとは?

作品型ショートドラマは、オリジナルIP(知的財産)として、30話~100話にわたるストーリー型コンテンツです。ファン獲得を目的に制作され、BUMPなどのショートドラマプラットフォームで配信されることが多いです。

  • 活用シーン:オリジナルIP開発、エンタメ作品、プレースメント型の広告展開
  • 配信媒体:BUMP、FANY:D、Million、SWIPEDRAMA、Viglooなど。
  • 特徴
    • 連続ドラマ形式でファンを獲得(原作・IP開発)
    • 登場キャラクターや世界観を重視
    • 長期的な視聴者の関与を促進(次の話に課金してもらえるような仕組み)

📌 ワンエーカー社事例:『冴えない事務職は大株主?』 – 30話シリーズ

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2. ショートドラマ制作の流れ

弊社事例で、お問い合わせからヒアリング〜制作、納品までの流れを解説します。

お問い合わせから制作実行までの流れ

1. お問い合わせ

2. ヒアリング

  • クライアントの目的(PR、ブランディング、広告、SNSコンテンツなど)を確認。
  • 希望のターゲット層、配信媒体(YouTube、TikTok、アプリ内配信など)、予算、スケジュールをヒアリング。
  • 競合調査や参考動画の確認。

3. 企画提案

  • クライアントの要望に基づき、コンセプトや大まかなストーリーを提案。
  • 複数の企画案を用意。
  • ターゲット層に響く方向性を決定(感動系、コメディ、サスペンスなど)。
  • 予算感に応じた演出プラン(実写/アニメーション/CGなど)を調整。

4. 見積もり・契約

  • 制作費用の概算見積もりを提示。
  • クライアントと費用・納期をすり合わせ、正式な契約締結。

5. 脚本・キャスティング

  • 脚本家がストーリーを執筆し、クライアントのフィードバックを受けながら修正。
  • キャスティングを実施(役者、ナレーション、声優など)。
  • オーディションや候補者リストを提出し、最終決定。

6. 撮影準備

  • ロケーション選定(スタジオ・屋外ロケなど)。
  • 撮影機材、衣装、小道具の準備。
  • 撮影スケジュールの策定。
  • スタッフ・演者のスケジュール調整。

7. 撮影

  • 撮影現場でディレクターが指揮をとり、演出を調整。
  • クライアントが立ち会う場合は、その場で確認・修正。
  • 必要に応じて追加カットの撮影を実施。

8. 編集・仕上げ

  • 映像編集(カット編集、色補正、効果音、BGM追加)。
  • 必要に応じてCGや特殊効果の追加。
  • クライアント確認 → フィードバック反映。
  • ナレーションや字幕の追加。

9. 納品・配信サポート

  • 完成動画のデータ納品(MP4、MOVなど)。
  • クライアント側でのSNS・広告配信設定をサポート。
  • 配信戦略のアドバイス(最適な公開時間、ハッシュタグ戦略など)。
  • 公開後の視聴データ分析や改善提案(オプション)。

3. いいショートドラマを作るためのノウハウ

ショートドラマも世の中にたくさん出てきていますが、目的によってどのような作りにするのか?がとても重要になっております。

ここでは、重要なポイントの中でも特に共通で大事なポイントを解説します。

成功するショートドラマの3つのポイント

🎬 カット数を多く

視聴者の飽きを防ぎ、テンポよく展開させることで縦動画であるショートドラマはクオリティが上がります。

2021年からTikTok周辺のショート動画領域の制作・マーケティング会社として累計1000本以上の動画を世に出し、分析し続けてきました。中国市場で快進撃を続ける縦ショートドラマを含めて分析してきた結果、縦型ショートドラマの成功の秘訣は以下の3つのポイントが重要といえます。

プラットフォームAプラットフォームBプラットフォームC
TOP3作品0.5610.6210.406
WORST3作品0.3090.4550.376

ヒット作品と非ヒット作品の1秒当たりのカット数平均(回/秒) ※OA調べ

縦ショートドラマに特化したアプリのTOP作品(最も多くの試聴がされている作品)とWORST作品(試聴が最もされていない作品)の1秒当たりのカット数を比較すると、ほぼ全てのプラットフォームで「縦型ショートドラマにおいては、良い作品ほど1秒当たりのカット数が多く視聴者を飽きさせない仕組みになっている」ということがわかりました。

🎥 単純明快な設定

短尺だからこそ分かりやすさが重要。2秒でのめり込めるシンプルさが大事です。

特に作品型のショートドラマで日本で売れているテーマは『不倫・復讐(インモラル)』と『身分隠し』、(『BL』も日本では売れている)ジャンルです。

😂 共感と快感を生む

作品型もプロモーション型も、とにかく続きを見てもらうこと、がショートドラマ作品の命です。

視聴者が「面白い!」「わかる!」「続きが見たい!」と思う要素を組み込みましょう。

WEBTOONなどで「なろう系」「異世界転生」「不倫復讐(インモラル)」が売れるのと同様に、ショートドラマにも売れ線ジャンルがあります。

4. 予算について

この記事をここまで読んでくださった皆様には、世に表に出てきにくいショートドラマの予算感を公開します。

もちろん、俳優さんや脚本家さんのレベル感や、脚本によるスタジオの数やエキストラの数で費用が変わってくる前提です。

広告型のショートドラマ作品の予算(概算)

発注先1話あたりの予算範囲(万円)主なコスト差分
オリジナル制作(ワンエーカー発注)
-俳優は演技経験のある俳優(ノンタレ)
30〜120(本数によって作品型と同じくらいまでロットでダウンスケール)俳優、脚本家、スタジオ数、撮影日数、編集費用、広告の競合排除・試用期間
名のあるクリエイター出演でオリジナル制作(ワンエーカー発注)50〜140(本数によって作品型と同じくらいまでロットでダウンスケール)俳優、脚本家、スタジオ数、撮影日数、編集費用、広告の競合排除・試用期間
TikTokなどで影響力のあるアカウントに発注(外部発注)(100万人以上のアカウント)300〜500くらい
(100万人以下) 50〜200くらい
俳優、脚本家、スタジオ数、撮影日数、編集費用、アカウント

作品型のショートドラマ作品の予算(概算)

話数全話での予算範囲(万円)
※ワンエーカー社見積もり
主なコスト差分
30話800 – 1200俳優、脚本家、スタジオ数、撮影日数、編集費用
50話1200 – 2400俳優、脚本家、スタジオ数、撮影日数、編集費用
100話2400 – 3500俳優、脚本家、スタジオ数、撮影日数、編集費用

ここまで、作品、PRも|事例・予算・流れまで、ショートドラマ制作について徹底解説してきました。

上記の予算もかなりざっくばらんなので、まずはどんな作品を作りたいのか?どんなKPIを目指したいのか?どんなPRにしたいのか?などによって大きく変わってきます。

株式会社One Acreでは、ショートドラマ専門子会社の株式会社One Acre Short Dramaにてクライアント/プラットフォーム向けのショートドラマ作品の受託制作を行なっております

脚本、キャスティング、撮影、編集まで一気通貫、オールインクルーシブで対応させていただきますので、

まずはお問い合わせください。

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