「TikTokが伸びない」「フォロワーを増やしたい」と悩んでいませんか?
TikTokはただ投稿するだけでは伸びにくく、アナリティクスを活用した分析が重要です。
本記事では、アカウントを効果的に成長させるためのTikTokアナリティクスの使い方と見方を解説します。

TikTokのアナリティクスとは?

TikTokのアナリティクスとは、自分の投稿やフォロワーの動きを分析できる公式の無料ツールです。
どの動画がよく見られているか、どんな人が自分をフォローしているかなどの情報を数字で確認することができます。
よく「アナリティクス=インサイト」と言われることもありますが、正確には、アナリティクスが“分析ツールで、その中にあるデータが“インサイト”です。
つまり、アナリティクスを使って、動画の反応やフォロワーの属性といったインサイトを確認する、というイメージです。
TikTokでは、ただ投稿を増やすだけでは伸びづらく、どんな投稿がウケているかを把握し、改善することがとても大切です。
アナリティクスを使えば、投稿のタイミングや内容、ターゲット層の傾向も見えてくるため、フォロワーを増やしたい人には欠かせない機能といえるでしょう。
アナリティクスは、ビジネスアカウントに切り替えるだけで誰でも無料で使えるので、初心者の方でもすぐに始められます。
TikTokのアナリティクスを使用する準備方法

TikTokで収益化などをしたいと考えている方は、アナリティクスによる分析が非常に効果的です。
ここでは、TikTokのアナリティクスを使用するための準備方法を順を追って解説します。
TikTokアナリティクスを使用するために必要なのは「ビジネスアカウント」のみで、広告を打たなければ無料で使用できるツールになっています。
①プロフィールの右上にある三本線をタップする
まず、アプリを開き、プロフィール欄の右上にある三本線をタップします。
三本線をタップすると複数項目が出てくるため、「設定とプライバシー」を選択してください。
②設定とプライバシーから「アカウント」を選択する
続いて、「設定とプライバシー」の1番上にある「アカウント」を選択します。
アカウントはユーザー情報やデータのダウンロードが可能です。
③ビジネスアカウントに切り替えるをタップする
ビジネスアカウントに切り替えると、「TikTok Studio」が利用できるようになり、簡単にインサイトを確認できます。
ビジネスアカウントはインサイトの確認だけでなく、楽曲を商用利用できたり、トレンドを把握できたりするため、さまざまなメリットがあります。
ただし、非公開アカウントのままではビジネスアカウントにできないため、注意してください。
TikTokのアナリティクスで分析できる項目10個
アナリティクスの使用準備ができたら、いよいよ分析です。
ここでは、TikTokのアナリティクスで分析できる項目と得られる情報について解説します。
①プロフィールの表示回数

プロフィールの表示回数は、動画からプロフィールに飛んできたユーザーの数を示します。
表示回数の分析は、どれだけ自分のアカウントに興味を持ってもらったのかを知るのに効果的です。
プロフィールの表示回数は、いつ・何回表示されたかが分かります。
プロフィールの表示回数が多い日は、投稿した動画が多くのユーザーの興味を引いた可能性があるため、「どのような動画が人に興味を持ってもらえるか」の分析も可能です。
動画だけではなく、プロフィールまで見るユーザーは「ほかの投稿も気になる」と感じて開いているため、数が増えるほど興味を持ってもらっていると考えられます。
②動画視聴数

動画視聴数は、投稿した動画の再生回数が指標です。
動画視聴数を分析することで、設定した期間内にどれだけのユーザーに動画を見てもらえたかが分かるため、関心のある動画内容が何かを知るきっかけになります。
ちなみに、TikTokのアナリティクスは以下の期間を設定して分析できます。
◼︎TikTokアナリティクスでデータを表示できる期間
・直近7日間
・直近28日間
・直近60日間
・直近365日間
また、カスタムもあるため、気になった期間を限定して分析することも可能です。
短期〜長期まで分析できるため、視聴数が落ちたときも伸びていたときとの比較がしやすくなるでしょう。
③視聴者数・視聴者層

視聴者数は、動画を見た視聴者数やそのユーザー層が指標です。
視聴者数を分析することで、どのような方が自分の投稿を見たのかが分かります。
視聴者数を分析して分かる項目は以下の通りです。
・視聴者の性別・年齢・位置情報
・動画が最も視聴された時間帯
・自分の動画以外に見ているアカウント・投稿動画
視聴者数と動画視聴者数の数字が離れていないほど、より多くのユーザーに見てもらえていることが分かるため、照らし合わせて分析するとより改善策を考えやすいでしょう。
④いいね数

いいね数は、投稿した動画に対してユーザーが「♡」を押した数です。
いいね数を分析すると、どのような動画がユーザーに注目されたかが分かります。
いいねの数が多ければ多いほど、高評価になりやすいため、おすすめに載る確率や動画の拡散が見込めるでしょう。
また、動画視聴数に対していいねの数が少ない場合、おすすめに流れてきたユーザーなどに興味を持ってもらえていない可能性があります。
さらに、動画視聴数は同じユーザーが見ても数が増えますが、いいねは1アカウントにつき1回限定です。
そのため、動画視聴数といいね数は照らし合わせて確認し、どうすればいいねがもらえるのかを考えることが重要です。
⑤シェア数

シェア数は、投稿した動画に対してユーザーがシェアした数です。
ユーザーのシェアの方法は、再投稿・他SNSへの共有・動画リンクのコピーなどさまざまです。
シェア数の分析は、動画の拡散力を知ることが目的です。
動画の拡散力と視聴者数は比例するため、シェア数でどれだけ拡散力が変わるかが分かりやすくなります。
また、ユーザーにシェアされるということは、「他人におすすめしたいほどいい動画を投稿している」ということになります。
シェア数が多い動画を集めて分析すると、共通点が見つかる可能性があるため、今後投稿する動画の参考になるでしょう。
⑥セーブ数

セーブ数は、ユーザーが動画を保存した数です。
いいねやコメントの下にあるブックマークのようなマークからセーブできるようになっています。
セーブ数の分析は、ユーザーがどれくらい動画の内容を見返したいと思ったかを知ることが目的です。
というのも、セーブは多くの場合、役立つ内容や特に気になった情報がある際に行われます。
セーブ数の多い動画と少ない動画を比較すると、入っている情報に差があったり、編集が違ったりする可能性があるため、動画内容の改善に役立つでしょう。
⑦フォロワー数

フォロワー数は自分のアカウントを応援してくれている人の数を知ることができます。
フォロワーに関する分析は、100人以上フォロワーがいるアカウントが利用可能です。
分析できる項目は以下の4つです。
◼︎フォロワー分析の項目
・フォロワーの増減数
・フォロワーの性別比
・フォロワーの年代
・フォロワーの国籍
上記を分析することで、現状のフォロワーの特徴を把握できます。
例えば、「30代の男性フォロワーが多い」「日本ではなく海外のユーザー人気が高い」など、どのようなフォロワーがいるかが明確になります。
また、より多くのファンを獲得するための対策方法などを考えることにも役立つ指標です。
フォロワーの属性が可視化できるため、男性ファンが多いアカウントであれば女性ファンを増やす方法、ターゲットの年齢層を決める、といった具体的な対策ができます。
⑧トラフィックソース

トラフィックソースとは、視聴者がどこから投稿した動画を見つけたかを表す指標です。
トラフィックソースの分析は、視聴者の流入経路の課題発見に効果的です。
トラフィックソースは以下の6つに分類されます。
◼︎TikTokアナリティクスでのトラフィックソース6つ
・検索
・個人プロフィール
・フォロー中
・おすすめ
・楽曲
・その他
例えば、フォロー中の割合が多い場合、既存ファンには見てもらえているが、新規ファンの獲得ができていない可能性があります。
また、おすすめや楽曲の項目が低い場合は、動画の拡散力も低い可能性があり、投稿した動画は伸び悩んでいるでしょう。
視聴者の流入経路が分かれば、「おすすめに載るにはどうすればいいか」「検索でヒットする動画はなにか」などの対策ができるため、定期的な確認がおすすめです。
⑨平均視聴時間

平均視聴時間は、1つの動画を見たユーザーの視聴時間を平均したものです。
平均視聴時間を分析すると、どれくらい動画への興味が持続したかが分かります。
例えば、30秒ほどの動画を投稿し、平均視聴時間が15秒だった場合、再生されても半分ほどしか内容が確認されていないということになります。
逆に、30秒ほどの動画を投稿し、平均視聴時間が28秒などであれば、ほとんどのユーザーが内容が気になり、最後まで確認しているでしょう。
平均視聴時間が長ければ長いほど、視聴者が飽きずに動画を見ていることが分かるため、ユーザーニーズを引き出すきっかけになる可能性もあります。
⑩競合分析

競合分析は、今伸びている動画や人気の動画の傾向を把握するために行います。
競合分析を行う際に見る項目は主に4つです。
◼︎TikTokでの競合調査の指標4つ
・人気/トレンド動画
・使用されているハッシュタグ
・動画の再生回数
・エンゲージメント
人気動画はインスピレーションから確認でき、どのようなハッシュタグを使用しているか同時に参考にすることで、競合動画の共通点が見つかる可能性があります。
また、動画の再生回数やいいね数などのエンゲージメントを確認することで、競合アカウントがどれくらい伸びているかを知ることができます。
自分の動画の分析だけでなく競合の分析を行うことで、どこに伸び代があるかが分かるため、類似投稿をしているアカウントを積極的に視聴するのもいいでしょう。
TikTokのアナリティクス機能を使用してアカウントを伸ばす方法

TikTokのアナリティクス機能はさまざまな分析が可能ですが、どのように活用すればアカウントを伸ばせるのでしょうか。
アカウントを伸ばすために、特に重要な項目は4つです。
◼︎アナリティクスで重要な使用4つ
・動画視聴数
・いいね数
・視聴者数(フォロワー数)
・競合
ここでは、上記のアナリティクス機能を使用してアカウントを伸ばす方法を3つ紹介します。
投稿する動画のクオリティをあげる
1つ目の方法は動画のクオリティ向上です。
クオリティの高い動画は、動画視聴数やいいね数などで判断ができます。
そのため、既存投稿で視聴数やいいねが多かった動画の共通点を見つけ、類似した編集や雰囲気・構成で動画を投稿すると、アカウントが伸びやすいでしょう。
また、反対に伸び悩んだ動画の共通点も分析すると、よりクオリティの高い動画が作成できる可能性があります。
クオリティの高い動画を上げ続ければ、おすすめからの流入やフォロワー獲得につながりやすくなるため、トラフィックソースなども随時確認してみてください。
投稿スケジュールを調整する
2つ目は投稿スケジュールを調整する方法です。
TikTokのアナリティクス機能では、視聴者やフォロワーの分析から、動画を見ている時間帯が分かるようになっています。
そのため、フォロワーや視聴者のTikTok使用時間に合わせて動画を投稿すると、動画視聴数が増加が期待できます。
動画視聴数の増加は、おすすめへの表示や動画拡散に影響するため、非常に重要です。
はじめはさまざまな時間で投稿を行い、分析ができたら固定の時間に投稿すると、フォロワーが動画を視聴しやすくなるため、効率的でしょう。
また、TikTokアカウントを伸ばすには定期的な投稿が重要のため、適度なスケジュールを設定し、不定期投稿にならないように注意してください。
トレンドを活用する
3つ目はトレンドを活用する方法です。
TikTokはトレンドが非常に重要で、流行りの音源やハッシュタグなどを使用することで、より多くの視聴者に興味を持ってもらえます。
トレンドは競合分析を行うと押さえやすく、特に音源や踊ってみた動画は流行りが顕著に現れます。
TikTokアナリティクスを使用すれば、明確にトレンドを知ることができるため、アカウントの伸び率が使用前に比べて大きく変わるでしょう。
まとめ
TikTokのアナリティクスはアカウントを伸ばすための分析ツールで、投稿やフォロワーに関する情報を分析できます。
無料で使用でき、10個の項目から投稿した動画がどれくらい人気か、フォロワーは何を求めているかなどが分析できるため、TikTok運用に力を入れたい方は特におすすめです。
また、アナリティクスを使用すれば、投稿のクオリティ向上や投稿時間の調整、トレンドの把握が期待できるため、アカウントが伸びやすくなるでしょう。
TikTokで人気になりたいと考えている方は、ぜひビジネスアカウントで運用を行い、TikTokのアナリティクス機能を活用してください。
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